「どうせ無理」「自分なんて」。
気づくと、そんな言葉が口から出ている。
直したいのに、なかなか直らない。
そんなふうに思ったことはありますか?
大丈夫です。
僕もそうでした。
実は、口癖は性格ではないんです。
過去の経験から、自分で勝手につくってきた思い込みなんです。
だから、自分にかける言葉と、人にかける言葉と、出会いで変えていけるんです。
てっぺんという居酒屋をやらせてもらっている、大嶋啓介と申します。
予祝メンタルトレーナーとして、全国の中学校や高校で講演をさせてもらっています。
今日は、僕が中学校や高校の講演で話している「のみの実験」から、口癖を変えたい人に伝えたいことをお話しします。
この記事の答え
- 「どうせ無理」という口癖は、過去の経験でつくった 思い込み です
- 人は言葉の力でできるようになっていきます。自分にも人にも、可能性を見る言葉 を使ってください
- いちばん大きいのは 出会い。跳んでいる人の姿を見ると、自分も跳べることを思い出します
(2019年に公開した講演「どんな言葉を自分や人に使っていますか?」より)
「どうせ無理」が口癖になるのは、のみと同じ
人間って、めちゃめちゃ諦めやすい生き物なんです。
意識していないと、すぐに諦めるようになっているんです。
のみの実験という話があります。
のみは、20センチくらい跳ぶ力を持っています。
そののみを、10センチの瓶の中に3日間くらい閉じ込める。
3日たって、ふたを開けます。
すると、どうなるか。
たくさんいるのに、1匹も瓶から跳び出してこないんです。
20センチ跳ぶ力を持っているのに、です。
何回も何回も、ふたに頭をぶつける。
3日間も頭を打ち続けるうちに、のみはどんどん諦めて、10センチより高く跳ばなくなってしまうんです。
人間は頭がいいから、1回、2回うまくいかなかっただけで、もう無理だと決めてしまうこともあります。
僕は、このときのみに教えてあげたくなるんです。
「お前の力はそんなもんじゃないよ」
って。
あのときバカにされた。
うまくいかなかった。
自分は消極的だ、自分はできない。
そうやって過去の経験にとらわれて、「どうせ無理」と言い続ける。
それは、ふたが開いているのに跳ばない、のみと同じ状態なんです。
これは、中学生や高校生だけの話ではありません。
実は、大人のほうがずっと諦めています。
過去の経験にとらわれすぎて、やっても無理だと思い込んでいるんです。
24歳まで、僕の口癖も「どうせ無理」だった
僕も、そうでした。
24歳まで、自分の可能性なんてまったく信じられない人間だったんです。
中学校で野球を諦めた。
高校受験も失敗した。
勉強もできなかった。
会社に入っても、全然仕事ができなくて、1年で辞めた。
そんな自分が、未来を信じろ、可能性を信じろと言われても、信じられるわけがない。
今までできなかったんだから、これからも無理。
過去の経験が、それをちゃんと証明してきたと思っていたんです。
そんな24歳のとき、ひとりの先生に出会いました。
先生は僕に、
「お前はのみの状態になってるだけ」
と言ってくれたんです。
一回しかない人生を、可能性に蓋をしたまま生きていくのはもったいない。
お父さん、お母さんからいただいた命を、自分にはできないと勘違いしたまま生きていくのはもったいない。
本当はできる力があるのに、と。
僕はそこで、本気で人生をスタートしようと決めました。
自分の可能性に蓋をするのを、やめようと決めたんです。
人生って、本当に変われるんです。
ただ、僕は講演でこうお伝えしています。
人は、もともと持っているものがいっぱいあるんです。
可能性も、全部持っている。
それなのに、勝手に蓋をしていただけなんです。
『口癖は、自分で勝手にしてきた蓋なんです。』
口癖を変える方法は、言葉の力を味方にすること
講演では、会場のみんなに問題を出します。
もう一度、のみを20センチ跳ばせる方法があるんです。
どうやったら跳ばせると思いますか?
よくある答えは、20センチの入れ物に入れて振る、というものです。
水を入れる、という答えもあります。
でも、どれも違うんです。
小学生や中学生がよく出してくれるのが、全力で励ましてあげる、という答えです。
絶対いけるよ、頑張れ、と声をかける。
僕は、それも正解にしてあげたいと思うんです。
人間は、言葉の力でできるようになっていくからです。
信じる力。
言葉の力。
言葉は、ちゃんと伝わるんです。
たとえば、新入社員が入ってきたとき。
今はできなくても、1年後、2年後には絶対できるようになっている。
そうやって、可能性を信じてあげられる先輩であってほしいんです。
大事なのは、目の前の「できない」にとらわれないこと。
1年後にできるようになっている姿を見て、それを信じてあげることなんです。
これは、人に対してだけではありません。
自分に対しても同じです。
自分にかける言葉が、今できないことばかりを見ているなら、それが口癖になっていくんです。
人の可能性を見る目を持つ
僕が講演で、いちばん伝えたいことのひとつがこれです。
今のできないところを見るんじゃない。
これからの可能性を見るんです。
可能性は、目に見えません。
残念ながら、これからのことだからです。
でも、この子は絶対こんなふうに成長していく、と見てあげることはできます。
子どもに対しても、そうです。
2年後、3年後にはこうなっている、と未来を見てあげるお母さん、お父さんであってほしいんです。
0点をとってきても、全然OKじゃん、大器晩成だから、と言ってあげられる。
そういう大人がそばにいる子は、伸びていきます。
自分に対しても、同じ目を向けてみてください。
口癖を変えるというのは、言葉の向きを、今から未来に向け直すことなんです。
本当の答えは「跳んでいる仲間」との出会い
では、のみをもう一度20センチ跳ばせる、本当の答えは何か。
答えは、姿です。
20センチ跳んでいるのみを、瓶の中に入れてあげる。
それだけなんです。
何回も何回も、跳ぶ姿を見せてあげる。
すると、仲間の姿を見て、自分も跳べることを思い出したかのように、のみが跳ぶようになってくるんです。
人間も、同じだと思っています。
1年後、2年後、3年後もできる、とお互いが信じて、刺激し合う。
僕は、出会いで人生が変わると思っています。
本当のことを言うと、出会いで変わるのは、自分のイメージなんです。
出会いで、自分のイメージが変わる
尊敬できる人の姿を見ると、自分もこうありたい、こうなりたいという気持ちが生まれます。口癖が変わるのも、そこからなんです。
だから、尊敬する人を、自分の周りにたくさん置いてほしいんです。
今日からやってみてほしい3つのこと
講演でお伝えしていることの中から、今日からできることを3つ選びました。
- 「どうせ無理」と言いそうになったら、のみを思い出す:その高さは、過去の経験でつくった瓶の高さです。本当の力は、そこにはありません
- 身近な人の1年後の姿を見て、言葉をかける:今のできないところではなく、これからできるようになっている姿を見て、声をかけてみてください
- 尊敬する人の姿を見に行く:跳んでいる人の姿を見ると、自分も跳べることを思い出します
自分にかける言葉を、未来のお祝いの言葉に。
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口癖は、言葉と出会いで変えていける
「どうせ無理」が口癖になっているのは、あなたの性格のせいではありません。
のみが瓶の高さを覚えてしまったように、過去の経験で、自分の限界を勝手に決めてきただけです。
ふたは、もう開いています。
自分にかける言葉を変える。
人にかける言葉を変える。
跳んでいる人に会いに行く。
『あなたの限界は、そこにはないんです。』
今日、自分にかける言葉を1つ変えるところから、一緒に始めていきましょう。
大嶋啓介(おおしま けいすけ)。予祝メンタルトレーナー。オンラインコミュニティ「夢サロン」主宰。
この記事は、2019年に公開した講演の動画で話した内容をもとに、運営チームが読みやすくまとめたものです。










