子どもへの言葉かけで大切なこと。何気ない一言が思い込みになる

うちの子に、どんな言葉をかけたらいいんだろう。
つい、できるわけないでしょと言ってしまって、あとから後悔する。

そんなふうに思ったことはありますか?

大丈夫です。
僕も中学2年のとき、自分の可能性に蓋をしてしまった子どもでした。

実は、子どもが「自分には無理」と思い込むきっかけの多くは、大人の何気ない一言なんです。
そして、その思い込みは、大人の言葉で変えていけるんです。

てっぺんという居酒屋をやらせてもらっている、大嶋啓介と申します。
予祝メンタルトレーナーとして、全国の中学校や高校で、子どもたちに向けた講演をさせてもらっています。

今日は、その講演から、子どもへの言葉かけで大人に知ってほしいことをお話しします。

この記事の答え

  • 子どもは、大人の何気ない言葉を信じて 思い込み にしていきます
  • 大人の思い込みが、子どもの可能性に蓋をしてしまうことがあります
  • だから言葉かけは、まず 大人が自分の可能性を知る ところから始まります

(2019年に公開した講演「何気ない〇〇が子どもを変える」より)

何気ない一言が、子どもの思い込みになる

人間の脳は、スーパーコンピューターのようなものだと言われています。
勉強が得意な子も、苦手な子も、脳の仕組みは変わりません。

違いをつくっているのは、思い込みなんです。

「私はこれからだ」と思い込んでいる子と、「無理無理」と思い込んでいる子。
同じ脳を持っていても、そこから先の人生が変わっていきます。

じゃあ、その思い込みはどこから来るのか。

6歳までに、思い込みの85%ができあがると聞いたことがあります。
そのころの子どもがいちばん長く一緒にいるのは、お父さんとお母さんです。

たとえば、お母さんが周りの人に、何気なく言う。

「人見知りなんです」

それを何度も聞いているうちに、子どもは本当に人見知りになっていくんです。

言った本人に、悪気なんてまったくありません。
でも子どもは、大人の言葉をそのまま信じてしまうんです。

大人の思い込みが、子どもの可能性に蓋をする

大人が自分自身に、自分はダメだと蓋をしていると、子どもにかける言葉にもそれが出てしまいます。

「できるわけないでしょう」

こういう言葉を、子どもはそのまま信じてしまうんです。

先生も同じです。
先生が、この子はダメだと思い込んでいると、子どもも本当にそうなっていってしまう。

僕は、高校野球のチームでメンタルコーチをさせてもらってきました。
そこで感じるのは、監督の思い込みの大きさです。

監督が「今年はダメ」と思い込んでいるチームは、選手が高い確率で伸びないんです。

リーダーが変われば、チームが変わる。
家庭も、学校も、部活も、全部同じなんです。

中学2年の僕に、かけてほしかった言葉

僕は中学2年のとき、野球を諦めました。
自分に自信が持てなくて、どうせ無理だと、自分の可能性に蓋をして生きてきたんです。

今でも思うことがあります。
あのとき、お前の可能性はそんなもんじゃない、と信じてくれる大人がそばにいたら。
僕の人生は、あそこから変わっていたと思うんです。

でも、諦めた経験があったからこそ、今の僕があります。

あのころの僕と同じように、自分に自信が持てない中学生や高校生に、あのとき言ってほしかった言葉を伝えに行く。
それが、僕が学校で講演をさせてもらっている理由なんです。

1時間半の授業で、僕がいちばん大切にしているのは、子どもたちの思い込みが変わるきっかけをつくることです。

そのためにやっているのが、「こんな人がこんな風になりました」という事例を、たくさん見てもらうこと。

自分も変われるんじゃないか。
そう思えることが、すごく大事なんです。

思い込みが変われば人生に革命が起きる── 大嶋啓介

言葉に傷ついた子どもたちが教えてくれたこと

僕は、少年院で研修をさせてもらっていたことがあります。

そこで、子どもたちが書いた作文を読ませてもらいました。
涙をこぼしながら書いた作文に、ほとんど同じ言葉が並んでいたんです。

「普通に愛されたかった」
「普通の家庭に生まれたかった」

本当に衝撃でした。

その子たちは、生まれつき悪い子なんかじゃありません。
本当にみんな良い子なんです。

小さいころから、お前なんか、という言葉をたくさん浴びせられて、心が傷ついてきた子たちでした。

どんな人にも可能性があって、人は変われる。
それを伝えていきたいと、あのとき強く思ったんです。

今日からやってみてほしい3つの言葉かけ

講演でお伝えしていることの中から、今日からできることを3つ選びました。

  1. 何気ない口ぐせを聞き直す:無理、できるわけない。子どもの前で、そんな言葉を口にしていないか気にしてみてください
  2. 大人が自分の思い込みを知る:自分はポジティブだと思い込んでいるか、ネガティブだと思い込んでいるか。まず自分に聞いてみてください
  3. 憧れる人の話を一緒に見る:こんな人がこんなふうに変わった、という話を、親子で見たり聞いたりしてみてください

講演で、ポジティブとネガティブのどちらだと思い込んでいるかを聞くと、8割くらいの人がネガティブのほうを選びます。

ポジティブが良くて、ネガティブが悪いという話ではありません。
ネガティブだと思い込んできた人ほど、思い込みが変わったときに、人生が大きく変わるんです。

そして、思い込みが変わるきっかけの1つが、出会いです。
「自分もああなりたい」と思える人に出会うと、自分も変われるんじゃないかと思えるようになる。
子どもにも、そんな出会いをたくさん届けてあげてほしいんです。

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子どもへの言葉かけは、大人の思い込みから変わる

子どもにどんな言葉をかけるか。
その前に、大人が自分の可能性に蓋をしていないか。

僕は、ここがいちばん大事だと思っています。
講演でもいつも、まず大人が自分の可能性を知っていることがすごく大切だ、とお伝えしています。

大人が自分を信じると、子どもにかける言葉が変わる。
言葉が変わると、子どもの思い込みが変わる。
思い込みが変わると、子どもの人生が変わっていく。

『子どもの可能性は、大人の言葉で開いていく。』

今日かける一言から、一緒に変えていきましょう。

大嶋啓介(おおしま けいすけ)。予祝メンタルトレーナー。オンラインコミュニティ「夢サロン」主宰。
この記事は、2019年に公開した講演の動画で話した内容をもとに、運営チームが読みやすくまとめたものです。

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